日慶寺

千住大橋の南側、奥州街道が国道4号線と交わる交差点のすぐ北側に
日慶寺の大きな石標が立っています。
向かい側には天王様の社が建っていますが
このお寺はその石標から下って少し入ったところにあります。
右の写真は国道4号線に面した
参道入り口に当たるところにあります。
この道を下ってゆくと山門に当たります。
門をはいると正面右側に日蓮上人の
御像が立っています。

日蓮宗の寺院でその歴史は16世紀天文年間まで遡ります。
谷中の地に日慶という尼さんが創建したのが始まりです。
時代は戦国時代です。
やがて荒廃し江戸時代になったころには
廃絶しかかっていたのでしょうか?
この地に移る前のことは詳らかではありません。

三代将軍徳川家光に仕えた円心院日相尼という方が
宝永元年(1704)
谷中の地で荒廃していたこの寺院をここに移して
新たに開創しました。
そこで自分の院号を山号とし円心山日慶寺としました。

徳川家光公御感得とされる(伝運慶作)
鬼子母神像を五代将軍綱吉公より譲っていただき
この地に祀られました。
江戸時代には芝方面に出開帳を行うなど
結構有名なものだったようです。
九代将軍家重公の鷹狩りの御膳所になるなど
将軍家との関係は後まで続いていたようです。

日蓮上人像は本堂に向かって右側にあります
正面には本堂がありそれに続いて
庫裡客殿が右奥に見えています。
写真は本堂です。

文化財としては
正応2年(1289)名の板碑を保存しているとのことです。
江戸名所図会には図には記載されていますが
記事はありません。

周辺の高層化によってこの寺院も
ビルの谷間に埋没してゆくような感じです。